医療卸への進化
少子高齢化の進行に対する国の医療費抑制政策により、医薬品業界を取り巻く環境は厳しくなってきています。そのため我社は、グループ会社アステムと連携し「医薬卸から医療卸へ」と転換を図っているところです。
医薬品を仕入れて販売するモノ売りから、疾患治療を学んだ社員が必要とされる医療情報や治療手段を幅広く提案していくコト売りへと考え方を変え、予防から在宅まで患者さんに寄り添って一気通貫で支援していきます。
独自の制度で全員がプロフェッショナルへ
■ MC:Medical Communicator
藤村薬品ではMC(メディカルコミュニケーター)という医療に関わる制度・学術・経営の3分野から構成される社内資格試験制度を導入し、医療関係者の皆さまと高いレベルのコミュニケーションを図ることを目指し、全社員が日々研鑽に励んでいます。
高度な専門知識や技術が要求される医療現場に対応する
■ 藤村薬品では専門グループを設け、高度化する医療ニーズにお応えします。
疾病構造の変化に伴う医療ニーズを見据えて『病状』に特化した活動を“がんMC”“血管MC”として展開しています。
がん
〜二人に一人が「がん」になる時代〜
がん医療に立ち向かっている医療者のサポートを行っています。
検査診断の機器から手術・放射線・薬物療法まで、医療卸だからこそ様々な情報を我々は入手することができます。
その情報を活用し地域完結型の医療連携を促進する支援活動を行っています。
■ がんに特化した活動
- 『がん医療に関連する医療機器、薬物療法の横断的な情報提供』
- 『がん治療機会損失の防止』
- 『がん薬物療法の有効性・副作用を踏まえた適正使用の支援』
- 『がん医療連携の支援』
血管
〜近い将来の心不全パンデミック〜
2035年までにピークを迎えるといわれている、「循環器急性医療」の医療負荷を見据えて、どれだけ重症化予防に取り組めるか、我々は医療者の方々と一緒に取り組んでいます。
■ 糖尿病・心不全に特化した活動
- 『糖尿病、心不全の重症化予防』
- 『心不全発症リスク疾患の治療支援』
- 『心不全に関連する医療機器・薬物療法の横断的な情報提供』
- 『慢性心不全の再発抑制の支援』
- 『急性・慢性心不全、心不全緩和ケアにおける医療連携の支援』
介護用ロボット
~介護を受ける人が自分らしく生きるための手助け、介護における負担の軽減を目指して~
厚労省では「ロボット技術の介護利用における重点分野」を6分野13項目定め、介護用ロボットの開発・導入を支援しています。
その介護用ロボットとは、生活面の介護が必要な人(被介護者)を補助し、介護者側の負担を軽減することを目的にした支援ロボット機器です。
我々は、介護用ロボットを介護現場に導入するための提案とサポートを行っています。
■ 介護用ロボットに特化した活動
- 介護用ロボットの紹介とデモ機の体験
- 介護用ロボットの導入支援と導入後サポート
- 介護用ロボットによって、被介護者の自立性を促し、「自分でできること」の幅を広げることを目指します。
- 介護用ロボットによって、介護者の負担を軽減し、働きやすい介護現場の提案を目指します。
※ロボットの定義とは、「情報を感知し(センサー系)」「判断し(知能・制御系)」「動作する(駆動系)」という3つの要素技術を有する、知能化した機械システムのことを指します。そのロボット技術を応用・安全な利用で自立支援や介護者の負担軽減に役立つ介護機器を介護ロボットと呼んでいます。